判定条件「指定した石の生死判定」について
1.勝敗決定の条件
(1)活きるべき石を指定しない場合
攻める側は現在存在する石か後から打たれたかを問わず全滅させ且つ活きる余地がない状態にすれば勝ち。生きる余地がないとは8路以上の空き点(活きるための最小路数)で構成した領域が存在しないことで判定しています。
したがってすべての石のAND+後から打つ可能性のある石が死ぬ条件です。
(2)活きるべき石を指定する場合
攻める側は指定された石の内どれか1つを殺すか打ち上げれば勝ち。
2.具体例
「日本囲碁規約逐条解説」の死活例に出てくる図です。
3.判定結果
(1)判定対象を指定しない場合
<黒先>
<対象領域 8の二 黒先[全点] 着手領域 28/63(3)
無条件勝ちはない ptnno=251(0s)
手がありません ptnno=251(0s) 2002/7/11 13:51>
<白先>
<対象領域 8の二 白先[全点] 着手領域 28/63(3)
勝点(無条件) 手抜き ptnno=318(0s)
無条件生き ptnno=395(0s) 2002/7/23 18:34>
(2)判定対象を指定した場合
<黒先>
<判定対象 8の二 黒先[全点] 着手領域 21/62(3)
勝点(無条件) [3の一] ptnno=6(0s)
無条件死 ptnno=340(0s) 2002/7/11 13:53>
<白先>
<判定対象 8の二 白先[全点] 着手領域 21/62(3)
無条件勝ちはない ptnno=402(0s)
手がありません ptnno=402(0s) 2002/7/23 18:40>
(3)両方の白を判定対象とした場合<黒先>
<判定対象 8の二 黒先[全点] 着手領域 21/62(3)
追加判定対象 1の八
追加判定対象 2の三
追加判定対象 2の四
追加判定対象 2の五
追加判定対象 2の六
追加判定対象 2の七
追加判定対象 2の八
勝点(無条件) [3の一] ptnno=5(0s)
勝点(無条件) [1の三] ptnno=571(0s)
無条件死 ptnno=1007(0s) 2002/7/11 13:54>
4.解説
判定対象を指定した場合と指定しない場合で結果が逆になる例として揚げました。
上の判定結果は黒からはどちらの白も無条件で取れるが、判定対象を指定しないと手無しなので両方は取れないことを意味します。
指定した石を取れば勝ちという条件なら黒の勝ち。
全滅させることが条件なら白の勝ちです。
白からすれば石を指定して判定すると手無し、指定しないと無条件活きなのでどちらかは活きますが活きる手が手抜きしかないの手出しできません。どこかに打つと全滅してしまいます。
規約によるとこのまま終局するとセキの扱いになるそうです。黒は終局直前にどちらかを取る事になります。